犬を迎えて最初に教えること

犬を迎えて、まずはじめに何を教えますか?

おすわり?
甘噛みの抑制?
トイレのしつけ?

いえいえ、少し力を抜いて考えてみませんか?

あなたのお家は安全ですよ。
私たちはあなたが大好きですよ。
安心してね。

まずはここから伝えませんか。

安心や信頼とは、置かれた状況や周りの存在から傷つけられることはない、と予測できること。

そんな予測を立てられるような経験を積ませることが必要です。

いたずら、失敗を叱るしつけ方。
天罰方式のしつけ。
体罰。脅し。驚かすこと。

これらで、果たして彼らに安心を培わせることが出来るでしょうか。
彼らは何を学習するでしょうか。

どうか、人や人の手を脅威にしないでください。

トレーニング(しつけ)で得られる結果だけに着目するのではなく、

どんな方法で教えるのか、が大事です。

失敗を未然に防ぐ環境を設定する。
望ましい行動をとったとき、彼らにとって価値のあるものを提供する(≒褒める)。
そうして望ましい行動を増やし、維持していく、報酬ベースのトレーニング。

環境設定と、報酬ベースのトレーニングを行うことで、私たちと動物との関係を向上させることができます。

犬や猫の寿命は、長くて20年ほど。

でも、きっと、あっという間です。

動物にとって、家が、飼い主さんが、安心できる存在でありますように。