先日、子犬を迎えた友人が話してくれた。
初めてのトリミングに行ったところ、帰り際に「この子はわがままだから、しつけをちゃんとした方がいい」と言われた、と。
私は、犬のプロが、初めてトリミングに来た子犬に「わがまま」というレッテルを貼り、そしてそれを飼い主に伝える、ということに驚いた。
正直、ちょっと怒りさえ覚えた。
「わがまま」は概念でしかない。その人の主観でしかないし、とても抽象的。
その時、その友人には詳しく話さなかったのだけど(話せばよかった)。
そのトリマーさんが「この犬はわがまま」と判断した場面において、どういう状況で、トリマーさんが何をしようとして、そのとき犬がどういう行動をとったのか。
具体的に説明してもらうことが必要だと思う。
シャンプーの際にドッグバスから出ようと暴れたのか。
爪切りのときにトリマーさんの手を噛もうとしたのか。
カットの際にじっと立っていることができなかったのか。
ブラッシングする手にじゃれついてきたのか。
トリミング台から飛び降りようとしたのか。
他の犬を追いかけ回したのか。
例えば、爪切りを嫌がる子は非常に多いけれど、それは決して「わがまま」だからではない。
爪を切られるという行為は、自然界ではありえない。
大体の動物にとって「爪切り=なんだかよくわからない怖いことor痛いこと、不快なこと」。
爪切りから逃れようと暴れたりするのは、わがままだからではなく、爪切りに対して、いい印象を与えるようにするための手続きが足りないから。
人間はどうしても言葉のイメージに左右される。
犬のプロに、「わがまま」だから「しつけをちゃんと」と言われると、犬に対して厳しくしないといけない、やっぱり罰も叱責も必要だ、と思ってしまう。
主観はちょっと置いといて、
行動を、純粋に行動として観察すると、見えてくるものがある。と思う。
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