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犬が言うことを聞かないのは、飼い主のことを下に見ているから?

犬が言うことを聞かないのは、飼い主のことを下に見ているからだ

こんにちは!シェルパ・ペットサービスのてぐりです。

突然ですが・・・

恒例の?犬のしつけクイズです!

まるかバツで答えてくださいね!

犬のしつけクイズです!

犬が言うことを聞かないのは、飼い主のことを下に見ているからだ

 

これ、聞いたことある方も多いのではないでしょうか?

もはや、犬飼いさんの常識…??

 

さて。

まる?

それとも、バツ?

犬は家族の中で順位づけするから、人間がなめられちゃだめなのよね?

正解は・・・

・・

・・・

・・・・

・・・・・

バツです!!

科学的根拠なし

「犬にナメられている」(←物理的にじゃないですよ)

「犬より上にたたないとダメ」

「犬と人の順位が逆転しているから問題が起こる」

「服従心を養わせないとダメ」

 

聞いたことありませんか?

ありますよね。たぶん。

 

犬の祖先であるオオカミが、群れで暮らす中で序列が云々…とかいう話。

聞いたことありますよね。

 

でも、これらの主張に科学的根拠はありません

今すぐ忘れてください!!

(↓この本、読んでね!)

ラベリング

よくよく考えてみてください。

 

犬の方が順位が上になっている(←なんでわかるの?犬に聞いたの?)

服従心が足りない(←服従心って具体的になに?)

ていうか、どうやって確認するの?って思いませんか?

 

そんなこと、どう頑張っても検証も確認もできないのです。

 

 

「服従心が足りない」とか

「犬があなたを見下している」とか

「従順じゃない」とか

「攻撃的だ」とか。

 

これらは犬の行動を見た人間が、犬に対して貼っているラベル(レッテル)に過ぎません。

このようにラベルを貼ることを「ラベリング」と言います。

 

ラベリングすると私たちは「なんか分かった気になっちゃう」ので、とっても危険です。

循環論

いぬ

わんわん!ぴょんぴょん!!

飼い主

こらこら・・・
この子、私にばっかり飛びつくんです。どうしてですか?
この子があなたを格下と認定してるからですね

トレーナー

飼い主

この子が私を格下と認定しているって、どうしてわかったんですか?
どうしてわかったって?
犬があなたに飛びついているからですよ

トレーナー

 

なんか分かったような気になってしまいますが、理由の説明になっていませんね。

 

Aの理由をBとして、Bの理由をまたAとする…

ぐるぐる回って、そこから抜け出すことができません。

このような論法を「循環論」と言います。

 

こうなってしまうと、結局何も分かってないのと同じ

建設的な考え方ができなくなり、解決する問題も解決しなくなります。

言葉のイメージに左右される

「犬が飼い主に対して飛びつく」という行動に対して、Aドッグトレーナーは「服従心が足りないからだ」と判断し、Bドッグトレーナーは「甘やかされているからだ」と判断したとします。

そこから導き出される解決策やしつけの方法は、どのようなものになりそうですか?

 

人間は言葉のイメージに大きく左右されます。

「服従心が足りない」「甘やかしすぎだ」と言われると、「もっと厳しくしつけないといけない」と思ってしまいませんか?

時には「体罰や天罰も必要だ」という発想になってしまいます。

リーダー論とラベリングからさよならを

犬はただ単に、教えられていないことはできません。

例えば、このケースでは「飼い主がそばに来たときは、地面に四つ脚ついてた方がいいことあるよ」と教えてあげればいいだけのことです。

どうか、安易に罰を用いたしつけをしないでください

 

もし、まだ「支配性理論」「リーダー論」で悩んでいる方がいらっしゃったら、本当に気の毒です。

犬も人も。

実際、これらで迷い、悩んでいらっしゃる方はとっても多いのですが…

 

もう一度言いますが、いわゆる「リーダー論」は忘れてください。

犬について説明するとき(されたとき)、「あれ、これラベル(レッテル)じゃないかな?」と思いを巡らせてみてください。

科学的で人道的な犬のしつけ方法を学ぼう

私が学んでいる応用行動分析学に基づいたドッグトレーニングでは、上記のように「問題の原因は犬の内面にあるのだ、と安易に決めつける」ということはしません。

 

循環論やラベリングに陥ってしまった場合、トレーナーや飼い主は「分かった気分」になっただけ。

実は何も分かっていない。

そこから導き出される解決策も、とっても怪しいものになってしまうからです。

 

というわけで、クイズの回答は「バツ」でした。

 

犬のしつけについては、知識の更新を続けていて、科学的で人道的なトレーニングを提案してくれるドッグトレーナーに早めに相談してくださいね。


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